2011年3月10日木曜日

住所番地・防空壕・愛宕郡

家主さんである70歳をちょっと出たところのお母さんとお話をしてまして、

「不意に住所を聞かれたときに自宅の番地がすっと出てこない時がある(おそらく、お持ちの家が1件じゃないから)のに、幼児の頃だけに住んでいた、他県の住所番地が今でもすぐに、すっと言える」  と。

その理由が、「おそらく戦時中で、防空壕に逃げ回っていた頃とかで、万一親と、はぐれたときに、すっと住所番地まで言えるようにと教育を受け、いつまでもその頃の映像とともに頭に残っているんだろう」  という重いお話で、

「私も生家も含めて3軒の家しか知りませんけど、2軒目の家の番地は全く思い出せません」 と、まあ、重みのない返事をし、

もし、ぼけてしまって、家に帰れなくなって、「どないしはりました、どこから、きはりました」 と問われたら、今のじゃなくて、その一番思いのある住所を言うかも知れませんね。 て、まあ、時に決して笑えない話で終わったんですけど、

ちなみに、様子こそ一変しているものの、そのお母さんの住所番地は現存するようですが、

市町村合併で、住所もどんどん変遷して、そこがどこか、想像しなきゃわからない場合も多くなりました。

ここいらへんも明治の頃は愛宕(あたご)郡・上賀茂(かみがも)村、と言ったそうで、

「どこから、きはりましたん」 「愛宕郡じゃ」 と言われても、嵯峨野から続く愛宕さんのイメージしかなくて、

「よっしゃ、おうちまでお連れしましょう」 と言って、一緒に嵐山あたりで迷子になりそうです。    山本

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